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「おっぱい番長」こと朝井麗華さん。
経絡整体師、美容家としてテレビや雑誌・ラジオへの出演や、各地でセミナー・講演活動など、多方面でご活躍されています。
そんな朝井さんが「おっぱい番長」と呼ばれる現在に至るまでには、どんなキッカケがあったのでしょうか。また、“バストと健康の密接な関係”のお話など、インタビュー前編から盛りだくさんのお話をお伺いしてきました。
「この手さえあれば、人の役に立てるんだ」
-朝井さんがこの世界に入ったきっかけを教えてください。
私は元々アロマセラピーが趣味でした。そんな中、主人が結婚半年で余命2、3か月の末期がんと宣告をされたんです。
病院での治療は何も無いと言われました。
自分たちで健康療法、自然療法、食事療法、代替医療…いろいろ試しました。結果、3年半生き抜いてくれ、最後まで寝たきりにもならず美味しいものも食べられとても人間らしく生きられました。
3年半の間に旦那さんに「むくみがつらい」と言われ時には、趣味のアロマセラピーをしながら、独学でオイルマッサージをしました。むくみが楽になり、精神的にも寄り添う事が出来たので、本人もとても喜んでくれたんです。生死をかけて戦っている人の痒い所に手が届く何かを出来るということは決して簡単ではありませんから。
最後にホスピスに入ったんですが、その時、そこの看護師さんにも時折ハンドマッサージをさせていただいたりもしました。皆さんいつも患者さん中心でお世話する側だったので、すごく喜んでくれて「この手さえあれば人の役に立てるんだ」と感じました。この時にマッサージという「手当て」することの素晴らしさを改めて実感したんです。
そして、そもそも「こういった病気を防ぐことはできないのか?」という事も考えましたし、「“本当の健康とは何か”を教える役目がいないといけない」と感じたので、自分がその存在になろう!と思ったのがきっかけでした。
-そんなご経験があったのですね。それから経絡(けいらく)整体師に?
旦那さんが亡くなってから、プロのアロマセラピストになりました。
これはリラックスメインだったので、もっと即効性のある技がほしい!と感じ、中国整体【中国すいな】を習ったんです。アロマのスクール関係の方から紹介していただき、中国すいなで働きながら技術を習得しました。
導かれるように自然とおっぱいの達人になった
-朝井さんと言えば「おっぱい番長」というネーミングで親しまれていますが、これはどんな経緯で?
これは6年程前の話。実はこれ、周りから言われるようになったんです。ですので、ネーミングはお友達なんです。(笑)
乳トレは、元々肩こりをとる為の施術なんです。当時、腰痛や肩こりのお客さんがとても多かったのですが、肩こりの方は100%胸の筋肉がカチカチなんです。更に脇や肋骨も全てかたまっているので、そのあたりをほぐすことで楽に肩こりがとれるようになりました。
そして、お客様から「肩こりがとれてバストアップするようになった」「胸があがった」「形が綺麗になった」と次々に良い声を頂くようになりました。筋肉を本来の状態に戻すので胸も綺麗なる、という理論なんですけどね。
それから口コミで沢山の方がいらっしゃるようになりました。そして雑誌に初めて取材して頂いたのをきっかけに「バストアップマッサージ」という名目でいろんな雑誌に紹介されるようになったんです。
それからですね、友人がつけてくれた「おっぱい番長」が世の中に広がったのは。元々あのテクニックは【肩こりほぐし】の為に使っていたんですよ。
-脇下が特に大事だと聞いたことがあります。
脇に関わらず、関節はすべて大事です。ですけどなぜ脇にフォーカスしたかというと、施術を受けた方にも言われますが、ここまで脇をしっかりと施術するサロンは他にないみたいなんですね。脇を念入りにすることによって「実際に症状が改善された」という声が沢山あがったので、私は脇を重要ポイントとして考えています。
脇(大きな関節)にはリンパ節が沢山あります。かつ筋肉で囲まれているエリアなんです。大胸筋や肋骨にかかる筋肉、大円筋、小円筋など…同じ姿勢でパソコン作業やスマホを扱っていると、筋肉を動かしていないので懲り固まってしまう方がとても多いんです。動かさないとリンパもスムーズに流れないんですよ。どんどん固まって不具合が起きる。それでバストに影響がでる人も本当に多いので、脇は重要なんです。
バストと健康の関係
-バストと健康の関係はあるのでしょうか?
バストは身体の前に2つついていますよね。赤子の時から左右違う人はいません。ですが、生きているうちに身体の使い方の左右差によって徐々にアンバランスになり、歪んでいく。それを放置して胸部まで及んだ場合はおっぱいが左右非対称になってしまいます。
肩こりに左右差があるのも、身体の左右の使い方が違うことが原因のひとつでもあります。ですので、バストに左右差があるのは、身体にひずみがある証拠。
おっぱいはど真ん中の表面にあるので、まっすぐ立ってもらって正面からみるとすごく良いバロメーターになるんです。全身の影響が現れやすい。体が歪んでいると内臓にも影響がでてきます。だから、バストは健康の測りになる。
逆に左右均等で、大きさも位置も形も同じに近ければ、身体がとても良い状態だといえます。ずれがある方は、本来ある位置に戻していくことで、身体のひずみを直していくことができるんです。ですので私は、バストアップしたいかどうかは関係なく、健康の為に、老若男女、ここはケアをしていった方がいいと思っています。
バストケアは良いことづくめですよ。是非健康作りの為にやってほしいです!本当の健康を司る偉大な存在だと思っています。
-ということは、姿勢もやっぱり健康と関係していますか?
姿勢はとても大事ですよ!
猫背になるとおっぱいが乗る胸の広い筋肉を縮めてしまっているので、おっぱいが乗る面積が狭くなりますし、位置も下がります。更に丸まった背中に余計なお肉がついてしまいます。悪い姿勢のまま筋肉がかたまると血液の循環が悪くなり、血液や栄養が届きづらくなるため細胞の生まれ変わりもスムーズにはいかず、どんどんおっぱいがげっそりとするんです。
更に、固くなった胸の筋肉の上には脂肪のあるバストは定着しづらいので、大胸筋をふかふかのベッドのような弾力のある状態を作ることが大切です。後々にセルフケアをご紹介しますね!
バストケアは、メンタルや免疫にも関係する?
朝井式バストケア(乳トレ)は、バストの部分だけではなく、大胸筋、肋間筋、肩周りを含めておこなっていきます。
特に「胸郭(きょうかく)」の部分の筋肉を柔らかくすることを日頃の施術でおこなっています。中に肺があるのですが、硬いままだと呼吸が浅くなります。ここが柔らかくなると、呼吸が深くなって肺に酸素を沢山取り入れることが出来るようになるんです。そうすると内臓の働きもよくなり身体の新陳代謝があがって体は本来あるべき快適な状態へと上向きます。
そういった意味では男性もやった方がいいんですよね。呼吸の浅さはメンタルや免疫にも関係してきますので。バストケア=胸周りの筋肉のケアなのです。
余談ですが良く聞かれるのが、乳首の色対策。
これは専門外なのでわかりません!(笑)
「カラダは言葉の通りに反応する」~思い込みの魔法~

講演サイン会
-自宅でできる「乳トレ」、ありがとうございました。早速実践してみようと思います。
朝井さんが普段から気をつけていることってありますか?
なんでも我慢しない。例えば食べ方に関しては「食べたいと思った時に食べる」ようにしています。
そうすると、結果、無駄食いが防げているんです。昔は美容の為と思い、妥協して体に悪くはなさそうなもの(野菜チップスやオーガニック製のお菓子など)を選ぶようにしていた時があって、そうすると結局食べたいものを食べたくなってしまい、食べる。結局、余計に量を食べてしまっていました。今では食べたいものを食べたい時に食べますが、食べたかった気持ちが満足したら、例えまだそれが残っていても潔く、食べるのをやめます。これが無駄食いしないで済むポイント。ですので夜ごはんも時間帯を気にしないし、頻繁に焼肉やラーメンも食べますよ(笑)
あとは、シャンプー、リンス、ボディソープを一切使いません。
撮影やセミナーでヘアセットされた日はさすがに使用しますが…それは、元々アトピーで、シャンプーNGと皮膚科の先生に言われたのがきっかけでした。
シャワーを使いながら、指の第二関節で頭皮マッサージをして、お湯で毛穴の汚れを浮かしているので、汚れはほとんど落ちていますし、痒みもありません。リンスもなしで、サラサラなんです。余計な皮脂を奪わないから、皮脂分泌のバランスが整ってくるんですよ。人間の皮脂はその人にとっての最高の美容液。それを必要以上にとりすぎてしまうと、過剰皮脂分泌してトラブルが起きるんです。
-運動は?
運動?運動は施術をしているのでじゅうぶん動いている、ということであまりしないんですが(笑)
逆立ちは毎日していますよ。血液循環が良くなって、すべてのエネルギーが巡るんです。
プルルの読者へ
-今日は貴重なお話をありがとうございました。最後になりますが、プルルの読者に向けてメッセージをください。
こちらこそありがとうございました。
身体は、手をかけてあげると必ずこたえてくれます。「継続は力なり」。知識を知っただけで何もしなければ変わりません。身体は必ずこたえてくれるので、情報を得たら必ず実践してみること。やらないのはだめ。続かないのもだめ。もったいないですよ。必ずや結果が出ると信じて、是非続けてみてください。
朝井麗華さんとお話した時の第一印象は、芯がしっかりある方だな、と感じました。凛としていて内からにじみ出る強さが美しいんです。広い砂漠にぽつんと力強く咲いている、でもとても綺麗に生き生きと咲いている一輪の花のような、そんなイメージ。
一切飾らずありのままの姿で、ただただ「誰かのお役にたちたい」というだけのストレートな思いで、ここまでやってこられたんだなと思います。これまで感じた心の痛みや、辛い経験があったからこそ、今の朝井麗華さんがあるのだと実感しました。
そして、バストが健康にこんなにも関係しているとは知りませんでした。大きさだけではなく、決して蔑ろにしてはいけませんね。これを読んでいただけた皆さんに、少しでもバストの大切さが伝われば幸いです。
次回(5月19日)、インタビュー後編では、“今日から自宅でできる乳トレ”を3パターン教えていただきます!
お楽しみに!

美容家・経絡整体師
福岡県出身。1979年生まれ。
プライベートサロン「氣Reika」主宰。
臨床検査業界を経て、アロマセラピーや東洋医学を学び、中国整体推拿(スイナ)療法の素晴らしさに目覚める。
ゴッドハンド・カリスマと顧客やメディアから評されるテクニックが瞬く間にタレントや美容業界へ広まり、中国推拿をベースに小顔整体や筋膜剥離などを取り込んだ独自の技術でホリスティックな施術を提供。
肩こり・腰痛等一般的な症状の改善は元より、美容面では“痩せるサロン”や“小顔サロン”等、実力派サロンとして数々のメディアで紹介されている。
中でもバストを中心とした施術の的確さから「おっぱい番長」と称されるようになり、訪れた人は必ずバストに良い変化が見られ、ボディにメリハリが生まれ、からだの調子もよくなるとの定評がある。
施術以外にも、独自技術のスクール運営、サロン監修、グッズ監修、美容研究に関するセミナーや講演会、書籍出版をはじめ、メディア出演などで専門家としての講師業も行っている。
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