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昨年、世界幸福度ランキング1位を獲得したデンマーク。そのデンマーク発のライフスタイル“ヒュッゲ(Hygge)”をご存じでしょうか。
実はヒュッゲが欧米で大ブームとなっているんです。
ヒュッゲ(Hygge)とは、デンマーク語で「幸福」や「心地よさ」を意味する言葉。元来、デンマークでは寒い冬の乗り越え方として古くより親しまれていました。
比べて日本は先進国屈指の経済大国でありながら、毎年発表される幸福度ランキングでは低いという現実があります。
心や生活を豊かにする「ヒュッゲ」を取り入れ、小さな幸せに目を向けてみませんか?
心を豊かにする“ヒュッゲな暮らし”
デンマーク人にとって「ヒュッゲ」は、厳しい冬を暖かな部屋で快適に過ごすための“暮らしの知恵”が詰まった過ごし方で、昔からある文化の1つです。


伝統的な過ごし方
- 寒い冬に暖炉のそばで火を見つめ、暖かいホットワインを飲みながら家族と何気ない話をする
- 暖かい部屋でキャンドルをともしながら友人たちと食事をする
- こだわりのインテリアに囲まれながら一人で静かに本を読む
- 自宅でパンを焼くなど、ゆっくりと料理をする
- 部屋の中から外を眺めるて時間を過ごす
- 日常から少し離れて小旅行をする
- 特に何もせずゆっくり過ごす
想像しただけでも“心地よい時間”ですよね。
欧米でのヒュッゲの取入れ方
欧米でヒュッゲはそれぞれのライフスタイルに合わせて、アレンジして取り入れられています。
「快適に過ごす」ことを重視しており、マインドフルネスやウェルネスの一種の新しいライフスタイルとして認識されているんです。


日本におけるヒュッゲの可能性とは
日本では女性活躍と合わせて、近年ワークライフバランスを重視する働き方改革に本腰を入れています。
プレミアムフライデーが始まり、仕事以外の時間でどのような時間の過ごし方をするのかにも目を向け始めていますよね。
近年の「モノ消費からコト消費」へ価値観が変化している中で、日本流ヒュッゲは日常にある便利なものを取り入れつつ、誰でも簡単に始めることができるんです。
日本流ヒュッゲの3つのポイント
1.簡単に始めることができる
2.居心地の良さの追求
3.今ある便利なものは取り入れて楽しむ
これらを具体的にご紹介していきます。
簡単に始められる日本流ヒュッゲで充実した時間を過ごそう
ヒュッゲは身近なもので簡単に始める事ができます。
例えば「手間暇かけない簡単手作りジャム」「オーガニックなジュース作り」「冷凍庫をフル活用することで楽に、そして生活をオシャレに」「日常に花を取り入れる」など、簡単な事からはじめてみましょう。


居心地の良さの追求
家で快適に過ごすために「掃除」をしたり「カーテンやインテリアを変える」など、自分が居心地が良いと思う空間を作っていきましょう。
また、お気に入りのキャンドルを灯し、家族や友人たちを家に招待して一緒にゆっくりと過ごしてみるのもいいですよね。


便利なものを取り入れつつ、時間を楽しむ
今、日常にある便利なものを利用して自分の時間を楽しみましょう。
例えば「100円ショップを利用して手軽にクラフト」「部屋を飾るものを手作りする」「クリスマスケーキ作り」「キットを利用して季節のイベントごとの料理を作る」「ドライフラワーを作る」など、イベントごとにゆったりとした季節の移り変わりを楽しんでみてはいかがでしょうか。


「ヒュッゲを生活に取り入れることで、心の充実だけではなく、リラックスした時間を過ごすことができます。」
そう語るのは20年前から北欧インテリアの輸入を行い、北欧文化に精通している「芳子ビューエル」氏です。
日本ではまだ馴染みの浅いヒュッゲというライフスタイルですが、便利なものは取り入れつつ、誰にでも簡単に始められる「日本式ヒュッゲ」で、“幸福”や“心地のよさ”を感じられる過ごし方をしてみてはいかがでしょうか。

群馬県高崎市出身。
高校卒業後にカナダに留学。
大学在学中にカナダ人男性と結婚し、8年半カナダに滞在。
カナダ滞在中はBenndorf-Verster LTD.(現kinko’s)に女性第一号の営業マンとして採用される。
1989年、カナダからの帰国後、輸入商社である株式会社アペックスを設立。
JETRO(日本貿易振興機構)よりライフスタイル専門家として、北米、北欧/ヨーロッパ、オセアニアに派遣。
この時の経験を活かし、世界的に有名なデンマークブランド「menu」「DYKON」等、北欧の大手メーカー7社の商品を取り扱い、「北欧雑貨・家具ブーム」の礎を築くことに貢献する。
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