「できるから、求められている」
–キラキラノートのエピソード、他にも?
ニューヨークにブルーノートっていうライブハウスがあるんですけど、私がアメリカに行っていた当時「ブルーノートが日本に出来たら、こんなところでやれたらいいな」って思ってた夢があったんですよ。去年の頭にふとブルーノート系列で絶対ライブやりたいって思って。
横浜にモーションブルーというブルーノート系列のライブハウスがあるんですけど、今年は結局そこで出来たわけなんです。そんなに沢山お客さんが集まるとは思わなかったんですけど、実際満席になって、チケットも足りないくらいになって。本当ありがたい状況に。
–凄い。
今年はまた課題が自分の中にあって。
あたし自身は本当はどういうものなのか。今度は外じゃなく内に向けていってるんです。結局は自分っていう宇宙の中でどれだけ楽しめるか、遊べるかだし、絶対にそれを人と比べないっていうのが私のやり方なのかもしれないです。
うん、比べないんですけど、でも目指せる人とか、憧れる人、目標があるっていうことは凄く良いことだと思っています。自分でも好きなアーティストもいますし、言葉にすると難しいですけど、絶対に自分にしか出来ないことがあるから、自分をちゃんと大事にして自分とちゃんと向き合おうって思っています。
それと、頭の中で「こんな事が出来るかな」「あんな事が出来るかな」っていう、出来る事だけやっていると多分ストレスも無いんですけど、これ以上進めないかもしれないって思いました。
「本当は自分が全部自分で決めちゃっているのかもしれない」と思うと、出来ないかもっていうところからピョンと飛び出してみたほうが、もっと自分が変わったり、出来たり、変化が求められたりもするんじゃないかって。だから昔は仕事で凄いプレッシャー感じたりすると、吐きそうになって、「こんな事出来ない」とか思うんですよね。
この間広瀬すずちゃんが映画の告知でテレビに出ていて、彼女は女優になりたくもなかったし、この女優の仕事をしたくなかった、出来ないと思ってたって。だけど今それをさせてもらって、どんどん周りから評価してもらえているっていう話をしていたんですけど、それを観た時に私もたまたまここ最近思っていた事があったんですけど、吐くほど自分がプレッシャー掛かる事って今してないなって思ったんですよね。っていう事は、出来る事しかしていないんですよね。
だから、そういう状況になりたい。
–え~!本当ですか!?
そういう事がもし人生で起こったとしたら、その時って凄い変化とか凄い事を求められているわけですよね。求められているって事は出来るからって事なんですよね、きっと。誰かが出来ると思ってるからくるわけで、自分に出来なかったら絶対こないじゃないですか。
だからそういう状況が来るといいなって。吐くのは嫌ですよ!(笑)寝れなくなるのも嫌だけどでもそのくらいの事を人生でもう1回、2回3回、10回位経験したい。
あとは、今お世話になっているボスとの出会い、再開もそうなんですけど、偶然の出会いなんかが凄い続いているので、これはもう本当にチームで何かが出来るって感じています。
過去、サンュージックっていう会社も、凄く良い会社だったんです。
アイドルの頃、一つだけ後悔があって、当時は子供だったのでチームで仕事をしているという認識がなかったんですよね。桑田靖子っていうものは「個」だと思っていたんです。だからあのチームで桑田靖子を続けていたらどれだけのことが出来ただろうって、今大人になってみると、大人になってみるとですよ。
仕事でもそうですけど、やっぱりそのチームワーク、要するに私に出来ること、出来ないこと、あなたに出来ること、出来ないことってあるわけじゃないですか。でもだからチームが成り立って大きくなれるっていう事を、大人になってやっと思うようになりました。
そういう事を考えると、お互いを尊敬しあうので揉めることもないですし、何か足りなければそこを補おうとか、そういう優しさとかも生まれてくるんですよね。それって親子でもそうだし、仕事場でもそうだし。なんでもそうだと思うんですけど、我が我がって言っていると、やっぱりもう成り立たない。隣の人に優しくできない。
「ありがとう」「お互い様ね」「お陰様ね」っていう、やっぱり日本語や心の美しさだったり、そういうのも歳を重ねるにつれ分かっていきますよね。
17:30~20:30
※カレー、ご飯が無くなり次第、終了とさせて頂く場合があります。
日曜日は不定休
この記事が気に入ったら「いいね!」をして
最新情報をGETしよう!