神田錦町二丁目。
オフィスが立ち並ぶ神田でも少し落ち着いた雰囲気の錦町二丁目エリアに、街を彩る粋なお店がある。
「神田錦町 如月」
酒場のおんな 如月まみさんが2015年にオープンした大人のための酒場。
今回は女将の如月まみさんに取材させていただきました。
酒場のおんな「如月まみ」
神田錦町 如月の女将でもあり、テレビや雑誌などに出演する数多くの女優さんやタレントさんのスタイリングもてがける人気着物コーディネーターの如月まみさん。
着付け教室ではこれまで4000人以上もの人に着付けを伝授し、自身も着物で多くのメディアに出演されています。
2008年にはDVD「如月まみ 着物の手ほどきいたします」を発売し、2013年には本分社より「酒場のおんな」を出版。
また小唄、端唄、三味線のライブの活動を展開しながら、「着物と酒場」「着物と三味線」の独自の見せ方を提唱中。
更には日本酒唎酒師の資格を持つという…
まさに才色兼備。
そんな如月まみさんに今回PERLU公式ライターのYUKINKOが取材してきました。
なぜ着物コーディネーターに?
―如月さんが着物コーディネーターになったキッカケはなんですか?
流れです。成り行き。
―嘘だ(笑)本当に?
本当に(笑)
特に志願していたわけではないけど、20代半ばくらいからかな。元々着物が好きだったので深く勉強しだして、次第に入り込んで夢中になって。
それから知り合いに教えはじめたのですが、その延長で..っていう感じかな。
―小唄や端唄もその流れですか?
※小唄とは恋愛のものが中心のしっとりした唄で、1分くらいに凝縮された短い唄。
※端唄とは江戸から始まった唄で、当時の江戸庶民の流行歌。
元々そういうことが全部好きで、若いうちから「そのうち着物をいつも着ているっていう生活がしたいなぁ」と思っていたり「着物を着るようになったら三味線とかもやりたいな」って思っていて。お店(神田錦町 如月)でも長唄、端唄、小唄、三味線は、特に時間など決めずに演奏したりしています。タイミングは、雰囲気でね(笑)
―雰囲気、というと?
お店は、お客様と一緒に雰囲気をつくりあげるような今のスタイルがとても好きで、唄や三味線も雰囲気が乗ってきたらやる!っていう、感覚です(笑)
着物をおしゃれに着こなすコツとは
―如月さんは着物を普段からとても粋に、おしゃれに着られていますが、着こなしのコツってあったりしますか?
まず、着物を着てどんな自分になりたいのか。
非日常を感じられるのも着物を楽しむ要素のひとつだと思いますので、コスプレ感覚でも良いと思うんです。
カッコイイ系が良いのか、お姉さん系になりたいのか、しっとり系か可愛い系かなど、まずは「自分の像を持つこと」
他のファッション、洋服も一緒だと思うんですけど、特に着物は着たときに「どんな自分を演じたいか」を持つことが良いのかなと思います。
スタイリングしたり、着物を選んで差し上げるときに、勿論こちらで勝手に似合うものを選ぶことはできますけど、まずはその人がどういう姿、どんな女性(ヒト)になりたいのか、っていうのを持っておくのが良いと思いますね。
どんな風にもなれるじゃないですか、自分の意思で。それはひとつじゃなくても良くて、その時その時で変えるのも良いと思います。
―着物に興味はあるけど、未だ一歩踏み出せないという方も沢山いますよね。
今はレンタルも沢山ありますし、例えば浅草で一日借りて、返却して、1万円くらいかな。そういうのを利用してみるのも良いですし、髪も最初から全て自分でやろうとするから難しくなってしまうんですよね(笑)
―最近はサロンでのセットも安くできたりしますよね。
そう。ちょこっと美容室利用すれば簡単にセットしてくれます。
例えばこの辺りだと新橋とかなら2~3000円でできるかな。まずはそういうところをお試しで利用して、着物の良さを肌で感じられたら良いのかなと思います。
―なるほど。着物って素敵だけど、「着付けができないし…」「髪の毛のセットどうしよう…」なんて理由で踏み出せていない人も多いですもんね。如月さんとお話していると自然と前向きになります。
神田錦町 如月のこれから
―と、その前に如月さん自身の今後の展望などってありますか?
今は、お店がメインですね。
―新しいことにも興味あったりします?例えば今度は「ドレス」を着るとか!
えっ?それはないかな(笑)
折角こういう場所を設けることができたので、ここから発信できることをもっとやりたいなって考えています。
日本酒唎酒師の資格も取得しているので、例えば全国の蔵元さんと組んで、初しぼりの会をしてみたり、他にはB級グルメ的な食べ物の提供もしていきたい。あとは、ゲスト呼んだりね、落語とか、演奏とか。
―確か来月は如月さんのお誕生日もありますよね!
2月は全部誕生日にしちゃうからね(笑)
こういう感じのお店って、東京に無いわけではないのですが、一見さんは入れないようなところも多かったりで、オープンにしてこういうスタイルって実はあまりないんです。
自分が色々なお店に行ったりして、これまで経験してきたことや学んできたことを、このお店の今後に繋げていきたいですね。
取材を終えて
着こなしのコツ、確かに着る前に明確なイメージを持てていると、着た時に「なりたかったのはこの自分だ!」という実感があるでしょうから、しっくりもくるでしょうし、何より自分を演出することが楽しくなりそうですよね。凄く共感しました。
そして人を惹きつける人は、やっぱり何か持っていますよね。今回はゆっくりとお話しできて嬉しかったです。
そしてお店、本当に素敵なところでした。食事も唄・三味線もお話も。時間が許されるなら何時間でも居座りたいくらいですが(笑)
またゆっくりお邪魔したいと思います。
ありがとうございました。
みなさんも是非「神田錦町 如月」へ足を運んでみてくださいね♪
素敵な時間が待っていることと思います。
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