日本の伝統である和菓子の中でも、宝石のような輝きを放つ砂糖菓子たち。
美しい見た目と、軽やかな口当たりで多くの人を魅了させるお菓子ですが、壊れやすく繊細なため郵送不可、店頭でしか購入できないという砂糖菓子もあるほど。
今回は、店頭でしか買えないけれど一度は手にしておきたい“砂糖菓子”をご紹介します。
現地に行ったら手に入れたい4つの“砂糖菓子”
京都府「鶴屋吉信IRODORI」
琥珀糖 10本入り/1,080円
鶴屋吉信IRODORIより「琥珀糖」
京都駅、駅中にある「鶴屋吉信IRODORI」の琥珀糖。
パステルを思わせる、スティックタイプの砂糖菓子。
優しい色合いは、朝日から夕日、そして夜空までの空の移り変わりを示しているのだとか。
時間の流れをお菓子に落とし込むという、風流な日本らしさを感じさせる一品です。
味も色によって異なり、ジャスミン、カモミール、ローズ、ミント、ラベンダーと花の味と香りを閉じ込めています。
有平糖 5本入/540円
そして、「鶴屋吉信IRODORI」の有平糖、こちらも店頭でしか買えない砂糖菓子です。
有平糖は左から順に宇治、鴨川、祇園、嵯峨野、西陣と、京都の場所をイメージしてつくられたそう。
鴨川や嵯峨野は、上流から下流へと流れていく川や天に向かって真っ直ぐ伸びた竹林をイメージした色合いと模様がわかりやすいですよね。西陣や祇園は織物や舞妓さんの華やかさを、宇治は抹茶とラベンダー畑を綺麗な色味で表現しています。
大阪府「長崎堂」
クリスタルボンボン 1箱入り/1,080円
長崎堂より「クリスタルボンボン」
大阪、長崎堂の「クリスタルボンボン」は、3つの味と香りを楽しめるアルコール入りの砂糖菓子。
噛むと小さな粒の中からリキュールが溶け出し、口の中に豊かな香りとほのかな甘みが広がります。
味は、ブルーがアニゼット(セリ)、ピンクがマラスキーノ(さくらんぼ)、そして白がコアントロー(オレンジ)。
可愛い見た目と裏腹に大人な味を楽しめるクリスタルボンボンは、大人な女性にぴったりな一品。
以前はネットでも販売していたようですが、生産が追いつかず現在は店頭での販売のみ。しかも、手作り少量生産のため店頭で入手するのも難しいそう。
◆心斎橋本店
住所:大阪市中央区心斎橋筋2丁目1番29号
TEL:06-6211-0551
営業時間:10:00〜18:00
◆住吉店
住所:大阪市住吉区杉本2-5-12
TEL:06-6697-0551
営業時間:9:00〜18:00
定休日:毎週日曜日
岐阜県「つちや」
みずのいろ 10枚入り/1,080円
つちやより「みずのいろ」
岐阜県、つちやの「みずのいろ」は、その名の通り“水”をモチーフにしてつくられた砂糖菓子。
ハーブで色付けされたという鮮やかな色合いは、水面に映る四季折々の移り変わりを表しています。
春から夏にかけて青々と茂る木々、そして赤や黄色と人の心を豊かにしてくれる紅葉、そして青空。
つちやの「みずのいろ」も色によって、ハイビスカスとローズヒップ、オレンジピール、カモミール、スペアミント、バタフライ・ピーと、違う味を楽しめるようになっています。
1枚、1枚丁寧に手作りでつくられている「みずのいろ」は予約販売のみ。
完成までに10日ほど要するらしいので、お買い求めの際は早めに連絡を入れることをオススメします。
有平糖と琥珀糖
日本の和菓子、砂糖菓子にはいくつか種類があります。
和三盆や金平糖は有名ですが、“有平糖(ありへいとう)”や“琥珀糖(こはくとう)”は聞き慣れない人も多いはず。
出典:http://www.photo-ac.com/
“琥珀糖”は、「砂糖」と「寒天」でつくられる砂糖菓子。
表面を乾燥させているので、外側はカリッと、内側は寒天のツルッとした舌触りが心地よいお菓子です。
尚、つちやの「みずのいろ」は、琥珀糖と同じく砂糖と寒天を原材料として作られていますが、琥珀糖からさらに水分を飛ばした、干錦玉(ほしきんぎょく)と呼ばれるものです。
一方、“有平糖”は「砂糖」と「水飴」でつくられる砂糖菓子。一般的に売られている飴も「砂糖」と「水飴」でつくられていますが、飴は「水飴」が多く、有平糖は「砂糖」が多めにつくられています。そのため、噛むとサクサクという歯触りの良い食感を楽しむことができます。
年末年始、帰省や旅行で遠出をされる方も多いはず。
年明けのお土産として、宝石のように美しい日本の砂糖菓子を選んでみてはいかがでしょうか。
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