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「Minimal(ミニマル) 銀座Bean to Bar Stand」、ここは”カカオが豆から板チョコになるまで”を楽しめるお店。
6月1日、富ヶ谷に本店を構えるチョコレート専門店が銀座にオープン。銀座3丁目、中央通りと昭和通りの間に構えるお店はこじんまりとしていましたが、白を基調にした店構えとガラス張りの壁がシンプルで近代的な雰囲気。
一歩店内に入ると、白熱灯の優しい光と木の温かみが出迎えてくれるので、落ち着いた雰囲気に包まれます。
カカオ豆を豆としてまるごと楽しむ
Minimal 銀座Bean to Bar Standの店内に入ってすぐ目の前のカウンターに、カカオ豆が置かれています。
焙煎された豆と、その豆を砕いたカカオニブ。香りを確かめるためのものだと思いきや、試食できるというのでひとつまみいただきました。豆の状態のままいただくと、酸味や苦味など、カカオそれぞれの個性を強く感じられます。
すぐ近くに置かれた機械では、その豆をペースト状にしています。
こちらも試食させていただきました。砂糖を加えていない状態なのですが、不思議なことに、先ほど食べた豆と同じ豆だと思えないほど、味がまろやかになっているのです。
そして、カウンターの向かいの棚に並べられているのが、そのペースト状のカカオに砂糖を加えて、テンパリングして型に流し込んで固めたチョコレート。
チョコレートになるまでの工程を知って、試食して、楽しめる。それが、Minimalの拘りのひとつ。
豆の個性を活かしたチョコレートづくり
同じカカオの豆でも、収穫された地域、季節、品種によって味は変わります。品質の良いカカオ豆だからこそ、1番美味しいと思える製法でお客さまの元へと届けたい。それがMinimal(ミニマル)の考えだと言います。
そのときの豆の状態によって製造工程を変更、調整するため、Minimal(ミニマル)では、カカオ豆の選別、焙煎、摩砕、調合、成形までの全工程を自社の工房で行っているのです。
だからこそ、季節によって商品のラインナップが変わります。
私がお伺いしたときには、7つの味がありました。
贅沢にも置いてある全ての味を試食しましたが、1番気に入った味は黒いラベルの「NUTTY ROASTY」でした。いつも口にしているカカオ豆が多く含まれるブラックチョコレートは苦く、少し粉っぽさが残りますが、Minimal(ミニマル)のNUTTY ROASTYは違います。チョコレートの欠片を口の中で転がすと、すぐにカカオ豆の風味が広がりますが、特に後味を残すことなく、そのまま溶けて消えていくのです。
ブラックチョコレートがお好きな方にはぜひ体験していただきたいです。
他にも、ちょっとスパイシーな味やフルーティーな味など、ひとつ、ひとつの味が魅力的で、好きな味をひとつに絞るのはちょっと難しそうです。
チョコレートを食べたくなるときの気持ちに合わせた型づくり
チョコレートを食べたくなるときの気持ちって、その時々。
ほっとひと息つきたいとき、元気出してもうちょっとがんばりたいとき、落ち込んで哀しい気持ちでいっぱいのとき。食べたいときの気持ちが違えば、食べ方も違ってくるはず。
Minimalのチョコレートは、そんな気持ちに寄り添った形をしています。
大きいチョコは口の中で溶かしながら楽しむ。細長いチョコは噛んで楽しむ。そして、小さいチョコはみんなで分けて楽しむ。
この特殊な型は他にないので、製作するのがとても大変だったそうですが、どうしても拘りたかった部分のひとつだったと、笑顔で話してくださったのが印象的でした。
チョコレートを贅沢にいただく
店内で味わえる商品として、ドリンクとアイスクリームがあります。どちらも美味しそうですごい迷ったのですが、今回はアイスクリームを食べることに。
さっぱりとした口当たりで、アイスクリームと言うよりはシャーベットやジェラートに近い食感。卵や生クリームを使用していないのがその理由だそう。暑くなるこれからの季節にはちょうど良さそうです。甘さも控えめなので、甘いのが苦手な方にも美味しく食べていただけると思います。
このアイスクリーム、このまま食べても十分に美味しいのですが、もうひとつ美味しい食べ方があるんです。それが、「カカオ豆をかけて食べる」という方法。
買ってその場で食べる場合は、店内に用意されているカカオ豆をアイスにかけて食べることができます。私がお伺いしたときは、酸味の強い豆、苦味の強い豆、風味の強い豆……3種類のカカオ豆が用意されていて、どの豆が自分にとって合うのか食べ比べしました。
持ち帰って食べる方は、店頭で販売されているフレークを一緒に購入されることをおすすめします。
本当に美味しかったので、騙されたと思って試して欲しい一品。
気分に合わせて選べるギフト
拘りが感じられるチョコレートだからこそ、プレゼントとしても喜ばれること間違いなし。
Gift Box
板チョコとチョコレートフレークが楽しめる、1番おすすめのタイプ。板チョコもフレークも種類があるので、好きな味を選んで詰め合わせることもできます。
Tasting Set
こちらは好きな味を3種類を選べるので、プレゼントする相手に合わせて選ぶ楽しみも増えますね。
黒いパッケージはシックな雰囲気で、お仕事でお世話になった人への手土産としても使えます。渡したときに、Minimalの拘りの部分を、ちょっとした小話として添えると、きっとその場も盛り上がってくれるはず。
優しい気持ちになれる場所
店員さんとの距離が近く、気軽に話しかけて下さりました。チョコレートの知識や拘りの部分も楽しく聞かせていただき、つい話に夢中になってしまいました。
お忙しい中、丁寧に対応してくださった山下さんと全さん。本当にありがとうございました。
最初に出てきたお店の外観写真、覚えてますか?お店のロゴが入っているタイル張りの部分、よく見るとMinimal(ミニマル)の板チョコレートの型と一緒。外壁にもこだわるその想いに、魅了されてしまいますね。
Minimal(ミニマル)はチョコレートのお店と言うよりカカオのお店、カカオを贅沢に楽しむお店といった方が正しいかもしれません。銀座に来られた際には、ぜひお立ち寄りください。
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